長いお別れ
2008.06.08(09:28)
俺だ。ボギーだ。昔、まだこのブログに閑古鳥が鳴いていた頃の話だ。
今はもう鳴いていないのかというと、そんなことはない。
ただし今では閑古鳥から九官鳥にアップグレードしている。
昔と言ってもたかだか3〜4ヶ月前のことなんだが。
このブログに毎日来てくれていた男がいた。
その度に、妙なテンションのコメントをよこし、
開店休業状態ですさんでいた俺の心を癒やしてくれていた。
俺はヤツのおかげでこのブログを続けられた、と言ったら過言だ。
しかし感謝している。
ところがある日を境にヤツは全く姿を見せなくなった。
ブログも更新が止まった。胸騒ぎがした。
近所のパン屋の親父に聞いてみた。案の定時間の無駄だった。
ヤツは埼京線だか山手線だかを通勤に使っていたはずだ。
ということは、そうにちがいない、
最近よくある車内で起こる迷惑行為の濡れ衣を着せられて
ヤツは囚われの身になっちまったんだ。
俺は根拠はないが決めつけた。
気の毒に…。やりきれない気分だった。
夜毎、酒に溺れた。買い置きの梅酒は瞬く間に底をついた。
俺は決心した。待とう。
たとえ社会復帰に何年かかろうとも待ってやろう。
そう心に決めた俺は買い置きのショートケーキで腹を壊した。
3週間が経ったある日のこと、俺はひとつのコメントに目を奪われた。
この見覚えのある妙チクリンなテンションはヤツに違いない。
やはりそうだった。
ブログも更新が再開している。
俺は予想より早いヤツの社会復帰を我がことのように喜んだ。
しかし数日後、ブログの更新が止まり、ヤツは再び姿を消した。
今度は質屋の親父に行方を尋ねてみた。言わずもがなだった。
再び俺は酒に溺れた。
5月中旬。その日は暑い日だった。
またもや飛び込んできた奇妙なテンションのコメント。
ブログも更新されている。
しかし一回限りでまた消えた。
僕ちん疲れちゃった…。
これまでのパターンから言えば、ヤツが姿を現す時は、
決まって直前にヤツのブログが復活している。
ってことは、ヤツのブログが復活するのを張っていればいいってことだ。
ヤツのブログを張ることなどわけはない。
あし@のマイページを覗いてみればすぐにわかるもんねー。
俺は安心して近所のねーちゃんに溺れた。
先週の月曜日のことだ。
俺はヤツのブログが復活したことを知った。
「やった!また帰ってくるぞ!」
しかしヤツは来なかった。
水曜日に再び更新された。
それでも来ない。
俺は混乱した。
取り乱した俺は隣町のねーちゃんにまで手を出し、痛い目にあった。
なぜだ?なぜ来ないんだ!?
俺がインチキハードボイルドだからか!?
あ、言っちゃった。
すでに再開して一週間。
俺は悟っていた。
ヤツは二度とここへは来ないだろう。
別れを受け入れるのはつらいことだが、
人それぞれ様々な思いによって生きている。
仕方のないことだ。
別れの言葉の代わりに、この記事を贈る。
ヤツの名はSteve。
『ダンディになりたい男の子』だそうだ。
ヤツのブログはココだ。
また会おう。
この記事はいつものとおり、米粒ほどの真実をこれでもかというぐらいに脚色し、
無駄な演出を過剰に施したフィクションであることは言うまでもない。
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